今日のニュースで降級制度について
このブログの降級制度に関する記事にアクセスが集まっています

前回の記事はこちらから


そこで「競馬界衰退の危機」とまで表現した筆者が
何故この降級制度の廃止が進められようとしているのか
自分なりの考えを出したいと思います

そもそも降級制度とは基本的に
「上級クラスで頭打ちになってしまった馬の救済」
が主な目的です

収得賞金を半分にして
下のクラスで走れるようになる制度ですから
馬の寿命を伸ばす制度と言って過言ではありません


この降級の利点は
馬主さんが利益を得られる事でしょう
一度頭打ちになってしまうとその馬に関しては
赤字になってしまうのが問題です

その為に降級制度で再びお金を稼ぎ出す存在になる事は
馬主さんにとって助かるのです

更にもう1つ 降級制度がある事で
レースがある程度公正に行われやすくなります

これが実は一番の大問題です
降級制度があれば基本的に4歳の3月から5月に掛けて
陣営はとにかくレースを勝たそうとします

それは勝って同条件で再び走れるから
馬券のプロの方の中には制度のこの利点を考えて
儲けている人が居ます

ただこれが無くなると
勝ってしまうと稼げなくなる馬が頻発する
異常事態を生みます

現在でも高齢馬の中にこういう馬が少なくない数で
含まれている事を否定しません

しかし降級制度が無くなれば
こういう馬が若い段階から増える事になります

そして最後に
レースに出走させやすくなります

これは全ての馬主さんにとっての利点でしょう
現在は特に1000万以下や1600万以下で大量の馬が
抽選の結果除外されています

それは500万以下の馬が圧倒的に多い事で
500万以下条件のレースを増やさなければならないが故に
1000万以下と1600万以下が少ないという事もそうですし

降級によって頭打ちになった馬の中には
降級しても好走出来ない馬が多数含まれていて
そういう馬に出走枠を長い間消費してしまっている現実があり

また凡走を繰り返している馬でも
「降級すれば再び好走するだろう」という淡い期待が
馬をとりあえず4歳の6月以降までJRAに残しておこうという
意志となりそういう馬も出走枠を消費してしまっています


そういう好走出来ない馬を減らすためには
「降級制度の廃止」は役に立ちます

このクラスでは無理であると分かれば
直ぐに引退させるか地方競馬に回すかすれば
馬主さんの損失も小さいものになりますし
JRA側は1000万以下1600万以下のレースを増やせますし
地方競馬側もレベルの高い馬が若い頃から
長い間活躍してくれる事が期待出来ますし

特に地方競馬は本来年を取ればオープンクラスでも好走出来るレベルの
大器晩成型の馬を獲得出来る可能性が増えます

いろいろな人がWINである廃止ではあります


ただこの制度に難点がある事も事実
それが今回の引き金でしょう

それは①余計な回り道をしなければならない
②安田記念他重賞の存在


①に関してはそのままです
突き抜けて強い訳ではないが
ダービーで好走するような馬が
1000万以下や1600万以下で再び走る事をする可能性がある制度です

②については賞金が半分になった次の週に
春のマイル王決定戦であるG1安田記念があります

つまり4歳で安田記念に出たければ
5歳以上に比べて賞金をかき集める為に
安田記念より前のレースに出続けなければなりません

宝塚記念はファン投票なので大丈夫ですが
安田記念はかなり難しい存在になってしまうのです


ただ以上を見て分かる通り この難点は
社台グループ含む有力馬主にありがちな難点

その他の馬主さんには利点の方が大きい事が
見て分かると思います

ただ世の常として力を持つ人の意見が通りやすい事が多く
このまま降級制度廃止へと突き進むでしょう

そうなった時 趣味でやっている馬主さんも含め
細々とやってきた馬主さん達がどういう反応を見せるのか
かなり注目です


P.S.社台グループは馬の生産もやっていますから
前回書いたように全体的な馬の価格が下がる可能性の高い
この施策を通すメリットが低いように感じています

大量の駄馬よりも一握りの有力馬を優先する
この施策で衰退に向かわなければいいのですが